2020-04-13

2019/2020年 冬のオリーブまとめ

余談ですが、冬というのはだいたい12月から2月で、年をまたぐので「2020年の冬」という場合、2019~20年の冬なのか、2020~21年の冬なのか、分からなくないですか? 実は1、2月を含む年で呼ぶのが正解で、「2020年の冬」の場合、2019~20年でした。知らんかった。常識? 「2019/2020年冬」という書き方もあって、こっちの方が分かりやすい。

さて、2019/2020年冬のオリーブはどうだったか。結論からいうと暖冬のおかげで、ほとんど被害なしです。枯れたのは4本。そのうち1本はネズミ食害にあっていたので、実質3本。全体の0.8%。全て昨年冬に枯れて再生中の幼木でした。藁で防寒はしていたのですが。

涙にくれた昨年の冬が嘘のようです。甲府気象台の数字はこんな感じ。

17/18 18/19 19/20 平年
平均気温 3.5 5.4 6.3 4.0
平均最低気温 -2.0 0.1 1.2
降水量 70.5 68.5 106.5 116.4
平均風速 2.4 2.4 2.0
最大瞬間風速10m/s以上日数 48 40 34
オリーブ枯死率% 3.8 65.3 0.8

平均気温が高く雨が多い、というか、その前2年は雨が少なかった。雨の影響も大きい気がしています。風もおとなしい。独自にベンチマークしている最低気温積算はこちら。

日々の最低気温を単純に積算したものです。ダントツに暖冬でした。昨年18/19も暖冬に見えますが、これは12月中盤まで暖かったのが、12月末から平年と同じように下がっています。(ラインが平行している) 17/18のように順調に下がるほうが、最低気温積算が低くてもオリーブへのダメージは少ないようです。その意味では今年も1月から下がっていたら危なかった。

さらに言えば、これだけ暖冬で防寒していても3本枯れた、ということは幼木の間は、常に冬の凍害、枯死のリスクを負っているということになります。農業はお天気次第とはいえ、恐ろしい。毎年冬はドキドキしながら過ごすことになりそうです。


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