2020-01-23

オリーブ農家をはじめる方法その3 お金

実は農地よりも道具よりも大事なもの、それはお金です。まぁオリーブ農家に限らず何でもそうですが。

農地は立地や状態などの条件を選ばなければ時間をかければ、いつかは借りられると思います。栽培は瀬戸内海周辺など、すでに実績のある場所であれば、問題なく育つでしょう。しかしどうしてもお金(収入)の話はついてまわります。

国内産オリーブは規模が小さく卸売市場で流通しないため、大量に買い上げてくれるのは小豆島のJAなどごく一部です。小豆島でさえ、収穫量の大半は企業で、個人農家は兼業がほとんど。オリーブ専業農家で生活できているのは数軒しかないと聞きます。すでに農家をしていて、品目拡大としてオリーブを始めるのは良いかもしれませんが、ゼロからスタートした場合は5年以上、オリーブからの無収入に耐えられる事業計画が必要です。

オリーブ農家を始めたいと相談されることもありますが、だいたいお金がネックになります。野菜農家なら開始1年目から収入をえることは可能ですが、マイナー果樹となると先は全く見えません。農家を始めるというのは、個人事業主として起業する、ということです。となれば最初に、資金計画のメドをつけておく必要があります。

ちなみにお金のリスク回避の手法としては、単純に兼業という手もありますが、農業大学校に通学 or  地域おこし協力隊に参加 した後に就農、というのが定石です。年々制度が変わるので詳細は割愛しますが、収入を得ながら就農できます。(その土地のメジャー品目もやらないと補助金は出ないと思いますが。)そろそろ各種制度の募集が始まる時期です。逃すと1年待つことが多いので、興味のある方はこの時期の情報収集が重要です。


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