有機JASをとろう4 実地検査
書類が完成したら、認証機関へ提出します。ここでチェックを受け、不備があれば訂正したり、追加の書類提出を行います。私もいくつかの指摘を受けたので、書類審査通過まで2週間ほどかかりました。はじめての場合は1ヶ月程度かかることが多いようです。
書類審査を通過すると、次は実地検査の準備をします。検査員と直接やりとりをして、日時調整をします。有機農業推進協会では、朝8:30から開始して午前中で終わらせるのが基本とのこと。検査員の交通費はこちらで実費負担するので、遠隔地の認証団体だと高額になる場合もあり。ただ、検査員の方は複数の認証団体に所属しているケースもあり、近くにいる可能性もあります。
検査員からの連絡で、実地検査には追加の書類が必要でした。土壌投入した資材等の納品書です。資材証明書はあるが、実際に入手していることを証明するためです。これは想定外だったので、少し焦りましたが、確定申告用に保存していた領収書で代用しました。
実地検査の内容です。下記について現地、現物の確認がされます。
- 提出した書類の現物
- 圃場、倉庫、育苗施設、自宅作業場の確認
- 農機、農具
私の場合、農機が借用や委託が多いため、事前に所有者に依頼し、現地確認できるようにしました。ちなみに、慣行栽培併用の農機は、有機圃場に持ち込む前に、水で洗浄することが必要です。圃場については、主にドリフト対策の緩衝地帯が十分であるか、確認されます。その他、栽培記録などの必要書類の現物が存在し、適切に運用が可能かどうか、を一番時間をかけて確認されました。
半日検査の結果、私の勘違いで用意できてない書類があり、急ぎ作成して提出、「指摘事項なし」で月1回の判定会議に提出されることになりました。結果、以前のブログに書いたように、2週間後に有機JAS認証事業者として無事承認となったのです。
感想としては、「手間はかかるが、取得できことはない」です。聞いた話では取得できないのは、途中で書類仕事が嫌になって諦めるケースが多いようです。また費用もかかるため、新規就農者には対応が厳しい面もあります。
有機JAS認証は一度取得したら終わりではなく、毎年更新が必要で、実地検査も入ります。抜き打ち検査もあるらしい。オーガニック・オリーブを名乗るため、毎年更新していきます。