有機JASをとろう8 有機とオーガニックの違い
「有機」と「オーガニック」 よく耳にはするけれど、正確にはどういう意味があるのか分からない方もいるかと思いますので、ちょっと解説してみます。
はじめにで書いたように食品に関しては、有機JAS規格で定められた認証手続きを踏んだ農産物、加工食品が名乗るもので、「有機」=「オーガニック」同じ意味になります。簡単にいうと、「化学合成された農薬肥料を使用していない」食品ということになります。ちなみに「無農薬」表記は農水省のガイドライン違反となりますが、罰則はないはず。「自然栽培」は規格も罰則もありません。
化粧品や衣料品でもオーガニックと称するものはありますが、日本では国レベルの法律や規格がなく、逆に言えば各メーカーが独自に称することが可能となっています。(業界内でのガイドラインや、海外基準を独自にとりいれるメーカーはあるようです。) なんとなく「自然な」みたいな用法で使われていることも多いですね。
さて、「有機」と「オーガニック」は食品に関しては同じ意味なのですが、うちの商品名にどちらをつけるか悩みます。食品名がカタカナの場合は、「オーガニックオリーブオイル」のように「オーガニック」が馴染みがある気がしますが、生鮮野菜だと「オーガニックトマト」より「有機トマト」の方が馴染んでいる気もします。サクランボのようにそもそも有機の販売例が少ないと「有機サクランボ」「オーガニックサクランボ」どちらの方が馴染むのか、全く分かりません。
今のところ、どちらかと言えば「オーガニック」をつかうことが多いのですが、語感や知名度で「有機」とつけることもあり、混在しています。分かりにくいかと思いますが、どちらでも同じであること、ご理解いただけましたら幸いです。
11月にオリーブ畑の畝間に植え付けたニンニクです。ニンニクは「オーガニックニンニク」より、「有機ニンニク」が互換的に良い気がします。来年7月頃販売予定です。