2021-04-17

オリーブオイル搾油所をつくろう② 資金調達

クイズ オリーブオイル搾油所を作るには資金はいくら必要でしょう?

マニアック過ぎてわかりませんね。ネットにもほとんと情報がありませんが、ありがたいことに有機オリーブ農家山田さんの書籍「これならできるオリーブ栽培」P118で開示されています。それによると

搾油機および周辺機器 400万円
その他什器や加工器具 100万円
建物(無償提供) 0円
内装費 300万円
補助金 ▲200万円
合計 600万円

となります。おそらく建物以外の費用はどこでもあまり変わらないと思います。逆にいうと建物をどうやって確保するか、がポイントです。私は畑をお借りしている地主さんから、鉄筋木造の作業所を賃貸でお借りすることができました。もちろん内装を改修する許可もいただいた上です。

次に補助金があるのか、南アルプス市役所の農政課を訪問しましたが「生産者グループなら可能だが個人では無理」と言われました。補助金は自治体によってだいぶ違うようなので、一度は聞いてみたほうがいいでしょう。ただし補助金をもらうと次に述べる融資の対象外となってしまいますので、注意です。(補助金もらって残額を融資で借りるということはできない。)

補助金なし、建物賃貸とすると、山田さんの初期投資額からすると800万円、余裕を見て1,000万円あればできるのではないかと推測できます。さて、どう調達するか。私の場合は2019年の段階で日本政策金融公庫の「青年等就農資金」の利用を考えていました。

これは認定新規就農者に「無利子」「無担保」で最大3,700万円、返済期間17年という好条件の融資で、農水省の支援政策でもあります。ただし利用資格である認定新規就農者になるのは、市町村に 「青年等就農計画認定申請書」という事業計画を提出して認定される必要があります。私は昔の仕事で事業計画を嫌になるほど作ってきたので苦労しませんでしたが、経験がない方は大変かもしれません。この認定もおそらく自治体によって難易度が違うと思いますが、私はメールの質問状に何度か回答して2ヶ月くらいで認定されました。

ちなみに多くの場合、認定新規就農者=農業次世代人材投資資金(経営開始型)という年間150万円の補助金が支給される制度とセットとなることが多いのです。しかし、農業研修を受けていない私は、南アルプス市の要件では支給を受けられませんでした。それで申請してませんでしたが、就農3年目の2019年に、「150万円の補助金は受けられなくても、青年等就農資金の融資は受けられる」と新規就農仲間から教えてもらい、急いで申請しました。認定新規就農者には45才未満の条件があり、申請時点では46才になってしまいましたが、就農時点の年齢基準なので44才となり、また就農5年以内という条件もあって、いろいろギリギリセーフでした。要項などよく読み込む必要があります。

1月8日には公庫のアポをとって、申請方法を教えていただき、申請には各種見積が必要ということで、搾油機、工事の業者さんなどに連絡をして見積をもらい下記金額となりました。個別の中身は別の回で説明します。搾油関連以外に、以前から購入したかった農機も加えました。

搾油機および周辺機器 400万円
その他什器や加工器具 100万円
建物(無償提供) 0円
内装費 440万円
農機 60万円
合計 1,000万円

また、「経営改善資金計画書」という事業計画を作成し、見積とあわせ2月25日に提出しました。何度かメールの質問上に回答した後、3月25日に中北農務事務所を訪問して、1時間の面談後内定がでました。4月15日に公庫に訪問して契約締結、4月22日に入金予定となっています。

ということで、青年等就農資金は相談から3ヶ月半、申請から2ヶ月で実行されました。結果的には標準的な時間のかかり方のようですが、搾油機の契約金は今月末支払いなのでギリギリでした。計画書の作成は簡単ですが、内装工事の見積にはどうしても時間がかかります。余裕をもって準備しましょう。

48才で青年等というのも気恥ずかしいですが、たしかに高年齢化の進む農業では青年かも。。。


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