2022-06-30

零細農家の販売先

6月24、25日、3年ぶりに上京し、無印良品銀座店でSHARE THE LOVEのPOPUPイベントに参加させていただきました。ご来場いただいたお客様、スタッフの皆様、大変ありがとうございました! お陰様でUFOズッキーニ完売など、好調でした。

さて、今回のマルシェもそうですが、うちのような零細農家の販売先をご紹介したいと思います。一般的な農家ではJA(農協)や市場が主となりますが、うちのような規模、作物では安定的に出荷できる量がないため、別のルートが必要です。当園では下記の販売先となっています。

  • ネット通販
     自社公式サイト、産直サイト
  • 小売店
     食品販売店、道の駅など
  • 飲食店
  • マルシェ

【ネット通販】 手数料5%~20%

自分で公式サイトを立ち上げることができれば、手数料10%以下にできますが、手間はそれなりにかかります。まったく知識がない場合は外部委託が必要でしょう。また宣伝も自分でやる必要があり、マーケティングスキルが必要になります。ちなみに最初の3年は全然売れませんでした。

「食べチョク」、「ポケマル」などの産直サイトは、かなりのユーザーさんがいる反面、農家の出店数も増えており、目立つページでの表示は期待できなくなっています。また手数料も20%程度かかります。

【小売店】 手数料20~30%

小売店に卸す場合は、買取もしくは委託販売となり、手数料もまちまちです。リピーターさんが付きやすく安定した売上がつくれます。店長さんとの良好な関係が重要になります。

道の駅などの直売所はかなりの販売力がありますが、価格競争が激しく、時期によっては置き場所を確保できない場合もあります。また、所在地の農家しか出品できなかったり、登録の順番待ちだったり、どこでも取引できるわけではありません。うちでは手持在庫が多すぎる場合に出しています。

【飲食店】 大量購入、はねだしあり前提に通常価格の6掛けなど

現在開拓中。零細農家では先方の必要な時期に、必要な量を揃えるのが難しい場合があります。またそもそも使ってもらうのも難しいです。とはいえ自分の作物を美味しく調理して、お客様に提供してもらえるのは嬉しいので、引き続き模索していきます。

【マルシェ】 出店料 固定1万円または売上10% など(主催者により色々) 

場所によって客数・客層が全然違うので、どれくらいの商品在庫を持っていけばいいのか、いつも悩みます。相性のいいところで定期的に出店できればいいのですが、今後の課題です。移動費や拘束時間を考えると費用対効果は低い反面、直接お客様とお話できるのは、うちにとっては貴重な機会なので、営業というよりは、自分たちが楽しみながら参加するイベントと捉えています。

それぞれの販売先ごとに、ブログ1回分以上書けそうな気がしますが、本日はここまで。農家と言っても、いち個人事業主であり、JAなどの一般流通に乗せないのであれば、営業活動も自分でしなければなりません。

 


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