2018-01-22

有機JASをとろう1 はじめに

私たちは有機JASの取得を目指してます。

自身の備忘録と何かのお役に立つかもと思い、取得までの道程を記録してみます。こんなこと書いちゃうと取得できなかったら、すげー恥ずかしいことになりますが、まぁ良いプレッシャーだと思うことにします。(追記:無事に取得できました。)

※注意事項 ここに記載するのはあくまで、未取得の一農家の経験であり、「正しい方法」ではありません。「正しい方法」は常に認証団体の判定によるものですので、本サイトは参考としてご利用ください。間違いがありましたらお手数ですがご連絡下さい。訂正いたします。

1.有機JASについて

有機JASはJAS規格の中の一部で、農薬や化学肥料などを使用しない(一部例外あり)で栽培する農家に、各認証団体に申請して取得することができます。下記マークの使用を前提に「有機」、「オーガニック」の表示をすることができます。ないと出来ません。「無農薬」「減農薬」「無化学肥料」「減化学肥料」は有機JASを取得しても、してなくても不可。「栽培期間中◯◯不使用」は可。たまに道の駅などで見かけます。ちなみに有機JASでは一部農薬の使用が認められているため、「有機JAS≠無農薬栽培」です。

2.有機JASの区分

有機農産物、有機加工食品、有機餌料、有機畜産物の4つに分かれていて、それぞれ個別の取得が必要です。わたしたちはオリーブの実からオイルを加工して作るので、最終的には有機加工食品も取りますが、まずは有機農産物の取得を目指します。

3.はじめにすること

農水省の有機JASガイドラインを読む こちら  たくさんあってかつ公文書で難しいですが最低限、自分の取得する区分の「農林規格」と「Q&A」は目を通しましょう。完全に理解できなくてもアウトラインを把握しておく必要があります。

4.認証団体を選ぶ

たくさんの認証団体があります。農水省のページに一覧があるので、そこから選ぶのですが、1.自分の区分を取り扱っているか(わたしたちの場合は有機加工食品の取扱があること) 2.自分の地域をカバーしているか 3.お値段  といった点から選びます。3.は特に難しく、団体によって料金形態がバラバラです。耕作面積や事業形態、団体によっては売上にロイヤリティーのようにかかるものもあり、複雑すぎるけれど頑張って比較するしかありません。企業よりNPOの方が安い傾向にあるようですが、どういった違いがあるのかは不明です。私たちは、山梨の果樹農家さんが認定されていたので、有機農業推進協会を選びました。

5.講習会に参加する

各認証団体が定期的に講習会を開いており、これに参加すると区分別の「生産行程管理担当者」、「格付担当者」として申請するための要件を1つクリアできます。開催日程が多くないため、新規就農者で土地がなくても、ガイドラインを読む前でも、まずは講習会を予約することをオススメします。ガイドラインで完全に理解できる人は良いですが、多くの人は講習会で質問などして、ようやく腹落ちすると思います。それまでに自己解釈で準備をしたり、着手してしまうと無駄になる、もしくはマイナスになる可能性があるので、まずは講習会に参加しましょう。


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