書籍「これならできるオリーブ栽培」 レビュー
思い出したように書くレビュー。まだ2件しか書いてませんでしたがこれは本サイトとしては本命のオリーブ関連、師匠である有機オリーブ農家、山田典章さんの新著です。アフィリエイトリンクも貼っちゃいます。
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結論から言うと、うちのサイトをじっくり見るより、この本1冊買った方が100倍早いです(自己否定!しかし真実)もちろん評価は☆5つ。
今を去ること7年前、小豆島旅行をきっかけにオリーブに興味をもち、山田さんが毎日更新するブログに行き着きました。山田さんがスゴイところはいくつもありますが、ブログを毎日書くだけでもスゴイ。農業だって毎日ネタが有るわけじゃありません。雨で昼寝だけしてたって日もあります。ましてや山田さんも新規就農でゼロからオリーブを始めています。日々不安もあっただろうに、毎日写真付きで何かしら更新していたのです。私はそれを当時働いていた東京のオフィスで毎日楽しみに読んでいました。それは結果的に「オリーブやりたい」「オリーブ育てたい」と自分を洗脳することになり、今に至るのです。なので農家になりたくない人は読まないほうがいいです。読むと「私もやる!」とか言い出して家族に白い目でみられるかもしれません。
本の内容は、ブログでも掲載していた栽培方法が、10年後の結果を踏まえて最新情報にアップデート。畑の良し悪し、品種選定、植付け、枝の剪定から収穫まで一通りの栽培管理について解説されています。特に有機栽培に関してはこの本が唯一のかと思います。さらには搾油工場の予算、その他の加工方法、販売経路まで惜しみなく開示されており、現時点の日本語オリーブガイド本としては間違いなく最高の質と量が盛り込まれています。オリーブ農家を目指さなくても、家庭栽培にも十分役にたちます。
さらには、山田自身が読書好きのせいか、文章が上手で読み物としても面白い。なにかユーモアがあり、そこはかとなく毒気もあって、ニヤッとする感じ。オリーブにあまり興味がなくても、「東京のサラリーマンが小豆島で誰もやらなかった有機オリーブ栽培を始めた物語」としても楽しめます。というかマジでそのうちドラマになるんじゃないだろうか。ということでオリーブ好きならマストバイです。