オリーブの害虫 ハマキムシ
【むし注意】
ハマキムシ 葉巻虫 オリーブの3大害虫、オリーブアナアキゾウムシ、ハマキムシ、スズメガの幼虫のうちの一つ。
オリーブの害虫で一番良く目にすることが多い虫です。4月から11月頃にかけて発生し、7月~8月の間はいったん活動が落ち着き、秋の活動が年間で最も活発になります。主にマエアカスカシノメイガ、チャハマキ、マダラメイガの3種類の蛾の幼虫がオリーブの新芽を食害します。
このように、枝先の新芽部分で周りの葉を巻き込んで、中で新芽を食べています。枯れて丸まった枝先が目印です。黒い0.1mm程度の糞がある場合も多いです。閉じた状態ならほぼ100%中にいます。ほとんど枯れてしまっている場合は、他の新芽に移動した可能性が高いです。新芽しか食べないグルメなのです。
特に大発生するのがマエアカスカシノメイガの幼虫。こちらは見逃していて、約3cmくらいまで成長させてしまった大型です。通常は1~2mmで発見できます。うちの畑にいるのは、ほとんどこいつです。
成虫はこんな蛾 こいつを駆逐できればボーナスポイント。あまり素早くないので、地面に降りたら踏みつけられます。
下はチャハマキ。こちらはあまり大発生しないのでちょっと安心
マダラメイガの幼虫は見たことがありません。もしかしたらチャハマキと区別がついてないかも。
こちらが卵。ピンぼけしてますが、しろい綿のような卵の周りにいるのが、孵化した幼虫です。これだけうじゃうじゃいても、木に残るのは1~3匹程度なので、自然界の生存競争は厳しい。
こちらは、見逃しが長かったのかすでにサナギなっています。こいつが成虫になると増殖ループが始まるので、危ないところでした。
ちなみに、葉がまかれていても、下のように枯れていない場合はハマキムシではなく、クモだったりするので放置して大丈夫です。
対処法
ひたすら目視して捕殺。農薬としてはデルフィン顆粒水和剤が有効で、なぜか有機JAS規格でも使用が認められていますが、今のところ使用していません。ハマキムシは新芽しか食べないので、放置しても木が枯死することはありません。多少の見逃しはやむなしとして、捕殺しています。ハマキムシは意外にすばやく、指先から逃げ出すこともあるので注意です。1mm未満の場合は目視も難しいので、新芽ごと潰してしまう手もあります。