2024-09-29
オリーブの病気 立枯病
昨年から立枯病と思われる症状で、樹が5本ほど枯死しています。立枯病の特徴としては先端から徐々にかれていく梢枯病と異なり、枝もしくは樹全体が一気に枯れていきます。
この病気は、6~9月の高温期に発生。小豆島、九州、静岡などで確認されていますが、ナス科植物の青枯病とおなじ原因菌によるものらしく、青枯病とおなじく明確な対処法がなく、罹患部の切除、持ち出し、ハサミなどの消毒など耕種的防除(発病に好適な環境条件を排除することにより、発生を抑制する)しかないようです。
今のところ、一部の畑の一部でのみ、広がるときには比較的近い樹で発生しています。そして一旦発生すると、罹患分切除により、進行を遅らせることはできますが、最終的には枯死してしまいます。5年目以上の樹でも発生しているので、なかなかの被害です。元気で丈夫な樹を育てていくしかありません。ゾウムシに加えて心配事が増えました。
参考 農水省 植物防疫所病害虫情報 第 124号(2021年7月15日)
タグ: オリーブの世話
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